株主の皆様におかれましては、平素より当社事業に対し、格別のご高配とご支援を賜りまして、誠にありがとうございます。この場をお借りしまして心より感謝申し上げます。
2022年度は売上高1,455百万円(前期比21.1%増)、営業利益224百万円(同57.1%増)と増収増益となりました。また、パッケージ販売からクラウドサービス中心のビジネスモデルへの転換期を乗り越え、営業利益率は15.4%(同3.5pt増)に改善しました。依然として不透明な社会情勢のなか、小売業は益々多様化する消費者ニーズへの対応が求められており、DX推進やSDGsの食品ロス削減運動が注目されるなかで当社のサービスへの期待値も高まっています。
経営方針について
当社は「世界中の無駄を10%削減する」というビジョン実現のために、デマンド・チェーン・マネジメント(DCM)を構築することを経営戦略の柱としています。
この経営戦略を実行するために、以下の3つを進めてまいります。
1.需要予測型自動発注から需要予測活用DXへ
当社は小売業のシェアを獲得するため、需要予測型自動発注サービスに注力してまいりました。2022年12月末時点でシェア率が18.8%、特に食品スーパーシェア率は34.2%と高いシェアを獲得しつつあり、パッケージ販売からクラウドサービスへ転換したことでさらにシェア拡大を見込んでいます。この高いシェアを活用してAI値引など他社との連携サービスも新規開発しており、需要予測・在庫情報を活かした需要予測活用DXサービスを推進してまいります。
2.食品DCM構築を本格化
当社が算出した小売業の需要予測・在庫情報を卸・メーカーへ連携することで、物流センターの在庫削減やオペレーション効率化、メーカーの物流コスト削減や生産計画の最適化を目指します。まずは食品スーパーを起点とした食品DCM構築を目指して、食品スーパーと実証プロジェクトを開始し、卸・メーカーそれぞれが参加を決定しています。
3.食品以外の業界でDCM構築
当社の需要予測ノウハウを活かし、「世界中の無駄を10%削減する」ビジョン実現に向けて、食品スーパー以外の業態でもDCMの構築を目指します。まずはドラッグストア向け自動発注サービスの開発を開始しています。
今後もユニークな製品・サービスを展開することで「世界中の無駄を10%削減する」に向け邁進する所存です。株主の皆様には、引き続きご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。